Unityを使用する際につまずきやすいのが使用するUnityのアップデートです。
また、通常のインストールでは、古いバージョンのUnityファイルが上書きされてしまうため注意が必要です。
今回はUnityのアップデートやバージョン管理を簡単に行う方法をご紹介します。この方法を使えば、エディターの日本語化も簡単に行えるのでぜひ参考にしてみてください。
Contents
Unityのアップデート

Unityは毎年何度かアップデートされています。
アップデートされる毎ににそれまで起こっていた不具合が解消されたり、新機能の追加などUnityは常に進化しています。
アップデートは慎重に行う
Unityの公式サイトからの普通にダウンロードした場合、過去の古いバージョンのフォルダは上書きされてしまいます。
また、使用するバージョンの違いなどででこれまで動作していたファイルが動かなくなることもあるので、Unityのアップデートは慎重に行う必要があります。
これまでのアップデート
公式サイトからの通常のダウンロードでは既存のUnityファイルが上書きされてしまうため、これまではフォルダの名前を変更してダウンロードするのが一般的でした。

基本的には、Unityの後にバージョン名を入れて上書きされないようにすることで新しいバージョンをインストールしていました。
Unity Hubの登場でアップデートが簡単に!
しかし、Unity 2018.1から導入された「Unity Hub」を使用することでそういったわずらわしさから解放され、またUnityのバージョン管理も簡単になりました!
なので、これから新たにUnityをインストールするという方はUnity Hubの使用をおすすめします。
Unity Hubのメリット・デメリット
続いて、Unity Hubを使用するメリット・デメリットをご紹介します。
Unity Hubを使うメリット
まずはメリットから解説していきましょう。
①インストール・アンイストールが簡単
一つ目は、インストールとアンインストールが簡単という点です。どちらもUnity Hubから一元に管理することができます。
ちなみに、公式版だけではなくベータ版もインストールすることが出来ます。
②コンポーネントの追加が容易
二点目は、コンポーネントの追加が楽に行えるという点です。以前は、コンポーネントを追加するのにインストールの手間がかかりましたが、Unity Hubからコンポーネントの追加が行えるので楽になりました。
③使用するUnityのバージョンを指定することができる
三点目は、プロジェクトの起動や作成の際にバージョンの指定が行えるようになるという点です。
Unity Hubを使用することで、バージョンを指定してUnityファイルを開いたり、プロジェクトを作成したりすることができるようになります。
また、Unity 2018では、3D/2D以外のテンプレートを使ってプロジェクトを立ち上げることもできるようになりました。現在はオリジナルのテンプレートを使用することはできないのですが、今後オリジナルのテンプレートの使用も実装されるのではないでしょうか、
④エディターの日本語化が簡単
四点目は、エディターの日本語化が簡単になるという点です。
Unityは2018.1からエディターの日本語化が可能になりました。しかし、Unity Hubを使用しないと、ネットから日本語化用のファイルをダウンロードしてファイルを作ってと少々手間がかかります。
この方法を使えば、コンポーネントを選ぶ際に簡単に日本語化用のファイルを追加できます。
Unity Hubのデメリット
次に、反対にUnity Hubのデメリットについてご紹介します。
・古いバージョンのインストールには対応していない
おそらく唯一のデメリットになるのですが、それは古いバージョンのUnityのインストールには対応していないという点です。
2017.1までは対応しているのですが、それよりも古いバージョンをインストールしたい方はこちらより公式サイトにアクセスしてインストールしてみてください。
Unity Hubを使って最新版インストールしてみよう!

ここでは、Unity Hubを使って最新版のUnityをインストールする方法について説明します。
加えて、Unity Hubを使ってエディターを日本語化する方法もご紹介します。
Unity 2018.2をインストールしてみよう
まずはこちらからUnityの公式サイトにアクセスします。
その後、「条件に同意する」にチェックを入れて、「Unity Hub(プレビュー版)をダウンロード」をクリックします。(すでにダウンロード済みの方は飛ばしてください)

ダウンロード後、ファイルを開こうとすると上のような画面が表示されるので「Agree」をクリックします。

すると左上のような画面が表示されるので、「Unity Hub」ファイルをFinder内の「Application(アプリケーション)」フォルダへと移動します。
「Application(アプリケーション)」フォルダへの移動が完了したら、早速Unity Hubをクリックして開いてみます。

こちらが、Unity Hubの初期画面になります。まずは、お使いのUnityを読み込んでみましょう
最新版をインストールできればいいという方はこのステップを飛ばしてください。
まずは、上の画面からちょうど中央あたりにある「Locate a Version」を選択します。

すると新しくウィンドウが開くので、パソコン内に入っている旧バージョンのUnityのフォルダを指定します。
ちなみに通常は「Unity」というフォルダ名なのですが、ここではわかりやすいようにフォルダ名を「Unity_バージョン名」へと名前を変更しています。

フォルダを開いたら、Unityファイルを選択し、「Select Editor」をクリックします。
するとこのように、「On my machine」にお使いのバージョンのUnityが表示されるようになりました。
続いて、いよいよ最新版のUnityをインストールします!

まずは、「Official Releases」から「Unity 2018.2.6」を選択し、「Download」をクリックします。

すると次のように追加したいコンポーネントを選ぶことができます。

今回は上の二つと、一番下の「Language packs」から「日本語」を選択しましょう。

その後ライセンスについての同意が求められるので、諸条件についての同意にチェックを入れたら最後に「Done」をクリックします。

すると、上のようにUnityファイルのインストールが開始されます。データの容量が多いので、お使いのネット環境によってはインストールに時間がかかるかもしれません。

最後に、On my machineにインストールした2018.2が表示されれば完了です!
エディターを日本語化してみよう!
続いて、エディターを日本語化する方法を見ていきましょう。
ここでは、インストールの際に日本語化用のコンポーネントファイルをインストールしている前提で進めます。

もしUnityのインストールの際に日本語化用のコンポーネントファイルのファイルにチェックを忘れてしまったという方は、上の画像のように「Add Componet」から追加したいコンポーネントを選択できるので大丈夫です。
他のコンポーネントの追加もこちらからおこなえます。
エディターを日本語表示しよう!
日本語化用のコンポーネントさえインストールされていれば、エディターの日本語化は非常に簡単です。

上の動画のように、左上の「Unity」→「Preferences」→「Language」→「Editor language」から「Japanese」を選択します。
初回は、日本語を選択した後にUnityの再起動が必要なので注意が必要です。
あとは、同様の手順でいつでもエディターの使用する言語を切り替えることができます!
まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は、Unity Hubを使って最新版のUnityをインストールする方法や、Unityのバージョン管理を行う方法を紹介しました。
また、Unity Hubを使用することで簡単にエディターの日本語化を行えます。
ぜひ今後のUnityでの開発に役立ててください!