今回は配列について学んでいきます。
変数を使用する際には、変数の数だけ変数の宣言が必要になってきます。しかし、配列を用いることでそういった手間を軽減することができます。
そんな配列の基本について学んでいきましょう!
配列ってなんだろう?

配列とは一言で言うなら、「たくさんの変数の箱が横一列にくっついた、長い箱のこと」です。
変数を宣言する際、1つの箱につき1つの値しかいれられませんでしたが、配列を使った箱では一度にたくさんの値を入れることができます。
配列の中身には番号がついていて、それぞれの値を番号で管理することができます。
左から数えるのですが、一番最初は番号が1ではなく0番目となるので注意が必要です。
どんな時に使えるの?
例えば、10個くらいまでの値を扱いたい場合には、多少手間がかかりますが10回変数を宣言することもできるでしょう。
ですが、扱いたい値の数が100個や1000個になったらどうでしょか?
1000個の値を含む配列というのはあまり見たことがありませんが、複数の変数を一度に扱いたい場合には大変便利です。
配列の使い方
配列の基本を学んだところで今度は実際のスクリプトを参考にしながら見ていきます。
基本は2つのパターン!
配列は一度宣言してから要素を入れていく方法と、宣言と初期化(値の導入)を同時にする方法があります。
型 [] 変数名;//①配列の宣言
変数名 = new 型[要素の数];//②要素の数の設定
変数名 = {値1,値2,値3,…};//③配列への値の代入
これが基本形となります。まとめると以下のような手順になります。
- 配列を宣言する
- 配列の要素の数を指定する
- 配列に値を代入する
もっと簡単に記述してみよう!
上のように3つの手順を踏むのが基本ですが、もっと簡単に書くこともできます。
型[] 変数名 = new 型[];//①と②を同時に行う
型[] 変数名 = {値1,値2,値3,…};//③配列への値の代入
1つ目は、このように①②の配列の宣言を要素の数の指定を同時に行う方法です。
型[] 変数名 = {値1,値2,値3,…};
さらに、①②③をまとめてこのように書くこともできます。かなりスッキリしました。
要素の数を指定する必要もなく、一行で書くことができるので実際の開発にはこちらがおすすめです。
実際に配列を使った簡単なスクリプトを書いてみます。
string [] array = {"りんご","みかん","バナナ"};/りんご、みかん、バナナの3つの要素を持つ配列の宣言&初期化
Debug.Log(array);//配列arrayを出力
こうするとコンソールウィンドウにりんご、みかん、バナナと出力されるはずです。
以上が配列の基礎になります!
配列を使用する際の注意点

配列の使い方を学んだところで、配列を使用する際の注意点についてお話ししていきます。
①1番最初の要素は0 から始まる
先ほど書いたように、配列内の要素の番号は必ず0から始まります。
ちなみに、配列の中で◯番目にあるかという番号ををインデックス番号と呼びます。例えば、左から5番目の要素のインデックス番号は4になります。
②値は全て同じ型しか扱えない
配列内では基本的に同じ型しか扱うことができません。例えば、整数と文字列といった型が異なる値を同じ配列内で用いることはできないので注意しておきましょう。
③一度設定すると部屋の数は増やせない!
配列は一度部屋の数(値の数)を設定するとその数を増やすことができません。存在しない部屋の値を指定してしまうとエラーになってしまいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は複数の変数を同時に扱う場合に便利な配列について説明してきました。
配列は仕組みよりも慣れが大切なので、どんどんスクリプトを書いて練習していきましょう!